塗装屋さんのブログ
屋根塗装(瓦屋根)と雨漏りについて
こんにちは、小林塗装です!
関東に梅雨入り宣言はまだ出ていませんが、
ぐずぐずした天気が続いていて、雨の日が増えました。
雨、と言えば気になるのが雨漏り。
今日は屋根の塗装と雨漏りの関係について、
少しお話しできればと思います。
以前、屋根を施工させていただいたお現場を例にご説明します。
ちなみにこちらの現場「モニエル瓦」という瓦の屋根です。
まず、こちらの写真ですが
藻がびっしりと付着しているのが分かっていただけますでしょうか。
たかが藻と、決して侮ってはいけません。
なぜ「藻が生えている」のかを考えていただきたいのです。
藻とて植物の仲間ですから「水分」が無くては、生きていけません。
ということは、瓦自体が幾分かの水分を常に持っているから、生えているわけです。
藻の繁茂は、屋根自体の水はけが悪くなっているということですから、
当然の如く、塗装の効果が失われているサイン。
水分を含んだ屋根材は当たり前ですが、劣化が進んでいきます。
具体的にはひび割れなどの実害が顕在化します。
(塗膜が失われている=バリヤーが失われていると考えてください。)
さらに常に屋根が湿気を含んでいるわけですから、
屋根材を突き抜けてその湿気はより内部に浸透してカビなどの原因にもなります。
上記のような状態が続けば、劣化した屋根から雨が
すこーしずつ、でも確実に雨漏りとして大切なお住まいに損害を与え始めます。
30年以上、色々な屋根に登り、時には屋根の「惨状」を見てきた私としては
そうなる前に塗装のメンテナンスをして欲しいと切に願います。
実際の施工の話しに戻ります。
なので、こういった屋根はまず強力な洗浄力を持つ、
高圧洗浄機で藻を洗い流す必要があります。
「じゃあ、自分で洗い流せばいいんだね」…とはならないでください!
なぜなら、洗い流した後の屋根は塗膜も落ち、
言ってしまえば「服を着ていない」状態です。
ですから、藻やカビを綺麗に洗い流した状態で改めて屋根を守る
バリヤーにもなる塗装を施していくのです。
ここからが、小林塗装のこだわりのひとつでもある。
「刷毛塗り」の登場です。
丁寧に刷毛で塗ることで、細かな部分までもしっかり塗料がいきわたり
ムラなく塗り上げることができる、と個人的には思っています。
(その分、手間もかかっては来ますがそこはお客様のためです。)
と、このように下塗りからしっかりと刷毛で塗膜を重ねることで
美しい仕上がりと、屋根を守るバリヤー機能も復活するわけです。
今は、どんどん塗料メーカーから
最新の塗料が開発・販売されています。
以前では「不可能」と言われていた
瓦屋根の塗装も
最新の塗料を使い、熟練の職人の技術と
組み合わせれば「可能」なのです。
屋根はお住まいの中で、一番過酷な状況に置かれている頑張り屋さんです。
是非、梅雨に本格的に突入する前に
メンテナンスをご検討ください。
太田市で申請受付中の「住宅リフォーム支援事業補助金」でも
「屋根」は対象ですので、この機会にご利用してみてはいかがでしょうか。